2025年3月

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【とある悩みから開発を始める事になった】
ウエイテッドシングルですが、渓流ルアーを始めて少し経った頃より市販のミノーのフックをシングルフックに換えて使う様になり、それに伴いまた別の悩みが頭をもたげてきました。
それは…
①トレブルからシングルに換えるとミノーの動きが大きく変わってしまう。
②↑を少しでも防ぐ為にと大きめサイズのシングルに換えると、今度は小さめの渓流魚がヒットしたら、シングルフックが魚の口腔内から目に抜けて刺さってしまう。
いわゆる【目抜け刺さり】が起こりやすくなる。
この2点を同時に解消する為には、フックのサイズを極力上げずに重さ、水の抵抗をトレブルに近付けたシングルにするしかない。

食ってくる魚のサイズは選べませんから。
餌や毛ばりと違い、ルアーに対しては捕食以外に威嚇の要素も大きい為、ルアーサイズをあげる事が魚のサイズを選ぶという解決策にも繋がりにくかったですね。

単純な様で以外と答えに辿り着くには時間がかかりました。

〈解決策〉
⭐︎フックシャンクに錘をプラスした上にカバーを被せる事で、重さだけでなく水の抵抗を得る事が出来た。

⭐︎フックシャンクが太くなる=ゲイプ幅が狭まり【目抜け刺さり】が解消。
ゲイプ幅が狭くなってもフッキングには影響が出なかった。
目と口の位置が近いトラウトをフッキングする際、この【目抜け刺さり】はある程度仕方ない事とはいえ、『酷い事をした…』と自分の気持ちが萎える瞬間でもあり、これは僕にとって重要課題のひとつでした。

渓流ミノーのシングル化に対してはここで一旦決着を見たものの…
シンプル且つ奥が深い感じが大好きなトラウトルアーの祖、スプーンのフックはまだ悩み中。
ルアーに対してシングルフックがひとつだけという潔さも好きな理由のひとつなのですが、これは簡単に解決出来そうに無いかな。

トレブルの特徴としてはシングルの3倍針先を有する事で、深く刺さりやすいシングルよりもフッキングのきっかけを作るのには良い為、エラを大きく広げて沢山の水と一緒にルアーを吸い込む、バスやシーバスに有効でこれらの魚狙いでシングルを使うと中々フッキングは難しい(ルアーを吸い込んだ時の口腔内にはとても大きなスペースが出来ていて、吐き出す際も水と一緒なので)

かたやトラウト類はエラが大きく開かないので噛みつき、ついばみバイトのため、シングルでも十分、やたらいろんな所に刺さったり絡みやすいトレブルは自分は極力トラウトに使いたくないというのが、渓流魚に接する様になってから今日までトレブルからシングルに交換して使う理由なのです。
ここまで長文に目を通してくださいまして誠にありがとうございました。

大岩がゴロゴロした渓流で釣りをしていた時に、自分の不注意でロッドを落としてしまい、ウッドグリップの木製トリガーが欠けてしまっていたのを、E-No.Productsさんに綺麗にリペアしていただきました。

リペアの綺麗さもさることながら、リペア時に芯材を埋め込んであるので同じ個所からの割れを防いでくれます。

落とさなければいいだけの話なのですが、素材が木だからまだリペア出来ますが、量産型リールシートのパーツがプラスチック製ですと、硬い岩の上に落とすとプラのフードナットが割れてしまったりするとグリップが脱着できるタイプ以外修理はほぼ不可能です。

このような樹脂製リールシートは、山間の渓流ではなくブラックバスなどでのボートフィッシングや、地面が土などの場所には向いていると思われます。

※ただし、樹脂グリップでもレジオンハンドルは中空ではないソリッド樹脂で頑丈、ナットも金属でグリップパーツは分解出来て交換が容易です。(レジオンハンドルの部品が必要になった場合は当店にお問い合わせください)↓渓流での使用でも丈夫さで実績があるレジオンハンドル+WESSEXブビンガグリップ↓

木製トリガーを折ってしまったら、トリガーレスでも器用な人ならばその日の釣りを終えるまで何とか釣りを続行することが出来るかと存じますが不自由なことに変わりはなく、世の中の渓流トラウトロッドのグリップパーツが昔から金属製のものが多いのも頷けます。

とはいえ皆様におかれましては(私もそうですが)滑りやすい川底に足をとられて転倒した際も大切なロッドは咄嗟にかばいますから、グリップ破損というのは珍しいケースではあります。

WESSEXトラウトロッドのDelightfulシリーズや、WSE-C48系のウッドグリップやウッドトリガーグリップを、私のように不注意で落下させて破損した場合はE-No.Productsさんにて修理可能なので下記お問合せ先までご連絡ください。→  http://enoproducts.com/contact